読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

舞ひあそぶ

神楽のこととか、日常のこととか。

東京公演雑感そのに

あわわわわなんか急にアクセス数が謎の伸びを見せてビビっちゃったよ。とくにどうってこともなく、神楽と亀山への愛をうだうだ垂れ流すだけのブログなんですすみません。たまによくわかんない単語で検索が引っ掛かるらしい。なんかすみません。

えーと、昨日「鈴神楽」で終わっちゃったから、東京公演昼の部の続き。

塵輪」「大蛇」「五條橋」「恵比須」「頼政
うーんと、このセレクトは時間とか内容の分かりやすさとかもあるのだと思うけれど、石見神楽八調子の伝統の演目と亀山のエッセンスがきいた演目両方あるんだろうなって思ったのでした。

石見神楽八調子として「塵輪」「大蛇」「恵比須」ははずせないよなあ。

個人的な見解だと「塵輪」は衣装。
革新的であり、それがまた伝統でもある。
鍾馗」が衣装豪華だけど、あれは短縮したり見せ方だったりはちょっと難しいのかなあ。

あのおてての白いモフモフ好きなんよね…。飛んでるかんじのとき、手の動きに合わせてモフモフーッてなるのがたまらん。
あと背中の飛び龍?名前分からないけど。塵輪は飛んでくる鬼だから、羽根のついた龍が背中にくっついていて、所作も飛んでるかんじ。

よく考えたら塵輪は単数形なので、般若さん一匹でいいんだろうし、そういう意味では邑智郡あたりの般若さん大量発生の方が台本的にはいい解釈なのだろうけれど、浜田周辺の般若さんと赤鬼さんの夫婦鬼がやっぱりいいなあ。
旦那より嫁はんの方が明らかに強そう。かかあ天下っぽい。
でも、二人で仲良く神と立ち合ってる感じが、なんかかわいい夫婦で萌える。
今回の東京公演ではなかったのですが、たまーに、一番最後二匹が手を繋いだり肩を組んだりして、神に矢を射られて退場するパターンがあって、たとえそれがタイミングあわせのためだとしても、見ていてほんとニヤける。大好き。

八調子は何でだか分からないけど「塵輪
六調子の地域は「弓八幡」かなあ。
で、益田のほうは「道返し」だと自分的には思う。
どれも九州あたりから信仰はきているのだけれど、しっくりくる演目はちょっと違う。なんでかな?


それで「大蛇」は、ご存じ蛇胴。
延焼しない花火も?それは違う演目?
あの提灯蛇胴はまさに世紀の大発明だろうなあ。

出雲の頭だけのオロチたんも、もはやトカゲなオロチたんも好きだけど、オロチらしさは浜田の長浜地区で生まれた提灯蛇胴が断トツ。
また、ちょっと首を動かしたり、胴をふるふる動かしたりしているのがまたニクいね。生きてるみたい

あと、今回神楽を見慣れた側として、東京公演の観客に紛れていると、ああやっぱりこんなに驚き感動するんだなあ~って体感しました。
前回は自分がそっち側だったから、なんかこしょばゆい心地。
地元ではあーまた大蛇かーくらいだけれど、やっぱり石見神楽として心から誇れる代表演目なんですね。
や、すごいもん。うん。
これが当たり前っていうのがむしろすごいもん。変だもん。
ここまでやっちゃう?っていうくらい神楽にたいしてのマジさがよく伝わる。

確か、今ベーシックな八調子の「大蛇」のビジュアル面は、長沢が作り上げたのだったっけ。それもまた偉大な功績だし、その過程を知りたいな。

それで、友人に須佐之男を見せたら、京劇に似てるねーって。
あ、そういう感じなのかあ。言われてみたらなんかそんな気もする。大陸からわたってきた神だからかな?どうしてあのビジュアルにしたのか、ちょっと気になるところであります。

須佐之男は安定の萌え。

なんだか、「今までやんちゃしてたけど、どうにか辿り着いた異国の地で、はじめて護りたいものができました!かわいい嫁はんとお父さんお母さんを護るんだ!がんばる!」みたいな感じがたまらなく萌え。
あと、おじじとおばばが、緊張感の全くないかんじで仲良くふざけてるのを、娘ちゃんがあらあら…って見てて、それをちょっと離れたところから辛抱強く見守ってる感じがまたたまらん。

ひけもじゃのくせに!かわいい!

大蛇伝説は色々な説がありますけれど、石見神楽では神話をただなぞるだけじゃあなくて、荒ぶる神はもて余すその強大な力を、神々人々を困らせる方にしか使い道を知らなかったけれど、護りたいものができたとき、はじめて誰かを護るために誰かのためにその力を使うことを知ったのだなって、妄想させるような…なにか、優しさがある気がします。


「恵比須」は、観客とのかかわりかた。
事代主って、どっちかというと気難しい神な印象なんですけど…八調子のえべっさんはスーパーチャーミング。

他の地域だともっと恵比須より事代主ぽさが出てたりするのですが、その違いも興味深い。
神の方から、人間に近づいてきてくれる仕掛けにしたのが面白いし、その役目を恵比須が担うことになったのかも、じつはよくわからなくて面白いなあって思います。
この演目は、やっぱり水運のある土地から生まれてきたんだろうなあ。

ただ、個人的な趣味では、めっったに見られないけれど、台本通りに大人(だいじん=一般ピーポー)が出てきて、なんだかたまたま恵比須の魚釣り見ちゃった!バージョンの方が好き。
どこの宮を詣でるかというのは地域によって二分されるにしろ、あれは能の仕組みをうまいこと活用してるなって思います。


亀山のエッセンスをふんだんにまぶしたのは、「五條橋」と「頼政」。

でも、「五條橋」が他と何が違うのかはあんまりよくわかんないや。もとの話がちょっぴり興味の対象外。
義経の化粧かな?
化粧文化はもともと長浜が先駆けらしい。

義経は、超イケメンだったんだっけ?若いし、直面より化粧でいいと思うけど…他の団体はどうなんだろう。
広島のやけにたくましいお兄様がお化粧されてお姫様されるよりは見目麗しい気がするのでありますが……ここは賛否両論分かれるのかもしれませんね。
そこの部分はどげでもいいわねー、が本音。

あ、弁慶が面をはずすのは、なんだか後ろの席の方はすごーく疑問だったみたい。
何ではずしたんだろうとか、むしろなんで最初面をつけてたんだろうとか、言われてみたらはじめてみたときは不思議だったかも。

はずすのは、立ち合いで危ないからです。

た、たぶん。

かなり衣装も着込んでるしね。

桜の花びらが散るなかでの立ち合い、あの演出は好きだなあ。
ちょっとだいぶ嵐並みに桜吹雪が巻き起こってましたけれどもね。


頼政」は、私は藤原頼長が大好き。以上!

頼長だけで延々と妄想語れるわ。

頼政」は本当に各団体で違って、これは好みの問題だろうなあと思います。正解はないんじゃないかな、

私は、亀山の「頼政」が好きです。としか言えません。

巷では賛否両論あるみたいですけれど、史実や、能の「頼政」「鵺」を参考に、源頼政という人間について咀嚼した上で、うまいこと神楽の枠の中へおさめてるなあ~と思ったりして。
だから、私は亀山のが好き。


眠くなってきたからまた気がついたら追記します。