石見神楽と文化財、とかそんな偉そうなことは書けないけれど。
さっきのつづき。
うお!なんかよくわからないけどかっちょよさげにリンク貼れた!すごっ!
で、えーとなんだっけ。
ああ、石見神楽八調子について、私なりに考えたこと。
八調子がなぜ文化財指定を受ける団体が極めて少ないのか。
まー講釈垂れたれしてくださるすごいセンセイ方に水を向ければきっと、歴史が浅いうえに神楽というよりエンターテイメントでどーたらこーたらと教えてくださるでしょう。
なんか予想が付きすぎて聞く気にもならんわい。
違う答えを聞ける方がいたら聞いてみたいわい。
どなたかご存知でしたらご紹介ください。
でもさー歴史で考えるとそうは言っても結構古いですよね~
あの提灯蛇胴だって明治だもんね。昭和とかじゃないもんね。すごすぎでしょ!
面だって、和紙で作るとか、和紙を生かすのうますぎでしょ!
浜田すごいよ。うん。浜田はすごいんだよ、うん。
と、思うのです。
文化財って、いやーすごいよ宝だよ!で指定になることもありましょうが、多分どちらかというと、行政が関わらなければやもすれば時代の波間に消えていってしまうような、そんな足元覚束なげにとどまっているものを、波にさらわれないように手をつなぐためのものなんじゃないかなって思うのです。
言ってしまえば、文化のレッドリスト。
一番最後の砦。セーフティネット。
これはあくまでも私の感じ方なのですけれど。
人が見てくれなければ、演目なんてすぐに淘汰されてしまう。
舞い方だって変わってしまう。
時代が、人が、求める方へ見てくれるほうへ。
島根の人なら、肌で感じているはず。
八調子は、時代の波のなかに揉まれているけれどまだ自分の足で立っているから。
他の地域の神楽と比べてみても、国が守らないとなくなっちゃう、というところにまだいっていないから指定を受けないのではないかなあと思うのです。
たとえば、もし、安芸高田あたりの舞が超絶一世を風靡して、八調子を継承する団体がほんの少しになってしまって、そのなかに夜神楽の文化を伝える団体がほんの少しだけ…とかなったら、多分指定を受けるんじゃないでしょうか。
夜神楽とそこでしか舞われない演目、というのは石見地域の信仰をあらわす大切な文化であり宝なのだから。
それがわかる資料が残っていることがまた重要なのですけれど。
なかなか…昔は書ける人と舞う人が必ずしもイコールではなかっただろうですけれども…
うーんむずかしいなあ
あと、提灯蛇胴を超える新技術が生まれて、みんなそっちに乗り換えてしまったけれどたった一人だけ提灯蛇胴を作りつづける人がいる…となったら、指定を受けるでしょう。
文化財指定って、そういうことなんだと思うのです。
だから、文化財指定を受けてるからスゲーんだぜ!じゃあなくて…
今は国に手伝ってもらって残してるけど、かつて日本にはこういう文化もあったんだぜ!忘れないでくれよな!なんじゃないかなあ。
なんでこんなだぜだぜなのかよくわからんけど。
忘れないで、なんだよね。
日本の文化にはこういうものがあったんだよっていうことを教えてくれる代表者なのです。
と、私は思うのです。
伝わるかなあ。