バケモノたちのやさしい手
鬼の他にも狐やら…あ、猿やら、いろいろいるのでバケモノたち。
彼らの顔は恐ろしげだけれど、子どもをかっさらって抱き抱えるその手はすっごく優しい。
父の手をしてるなって、思うのです。
父じゃなくても、なんか父の手。
大切なものを守る手。
なんだろうなあ。
見てると泣きたくなるくらい、胸がキュッてする。
あの感じは、神とかほかの皆様ではないなあ。
石見だけじゃなくて、結構いろんなところで鉄板なのだけれど、なんか、やっぱりキュッてする。
なんなんでしょうねえ。
あ、年齢もあるのかも。
若いおさるさんはあんまり感じたことない気がする。
わからん。
まず、若い子はやらないかな。
彼らの手は覚えてるのに自分の父の手は思い出せない。
普通に仲はよくて、大学二年くらいまで、朝は一緒に家を出て、歩きながらいろんな議題について話した。父も守りたいものがあるから、何十年も人間の波に揉まれ続けてるんだろうけど…手。ううーん…やっぱりわかんない。
ああいうキュッてするくらいあたたかい手が、なんかよくわかんない。
なんだろうなあ~~。
あ。この前の八幡宮の奉納で、法印さんが坊主頭なで回してたのもよかった。あれ、坊主だったっけ?
よかったってのも変ですけど…
ほっこりしたです。
手ってなんか不思議。
私の手はこれ以上大きくならんかあ。
あーあ。