舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

かつ鼓の音はてんてんどうどう

ありがたき。

雅楽の鼓から来ているそうですが、ほっそい菜箸みたいなバチで、横にした鼓の左右の面を叩くんですね!
ちょうど何となく録画していた番組でやってました。

そういえば切目王子がむっちゃ激しく打つときも細いバチだったような。

鼓は、東北のシシにも影響を与えてるんじゃないかな。
シシは四足の獣。鹿も猪も獅子もみんなシシ。
でも芸能化してるのは鹿と獅子。
鹿踊りは、鹿がお腹に鼓を下げて左右の面をてんてんと打って舞い踊るのです。
これもたまたま録画していた番組で見ましたが、津軽?の岩木山あたりの獅子舞も同じ感じでした。見た目もなんかもっさりプリチーな感じもよく似てた。むふっ

わりと皆さん首をふりふりてんてんどうどう。

でも、石見沿岸部で見る機会の多い羯鼓は、雷様が背中に背負ってるアレみたいなやつだと思いますが、なんでなんでしょう。
謎だー
禰宜の背中には鼓のディテールが入っていますから、どこかで仕様を意図的に変えてるんだと思いますが……

里神楽では、普通に鼓だったような…?
小振りかな?もとのサイズがわからないけど。

舞の都合上?

わかんなーい


あ、あと太鼓の練習でうたう唱歌というものがあるらしいんですが、なんも聞き取れんかったけど調子が出雲神楽の調子になんかよく似てる気がしたのです。
なんとなくね。そういう印象。
能の地謡とか囃子にはどーも私は類似性を見出だせていないけど、唱歌のほうはなんとなく似てた。

能・狂言に対して、歌舞伎はノーマークなのが妄想膨らませるにあたり地味に痛いですが…
おおまかに関係性を整理するなれば、神楽・猿楽・田楽→田楽能→猿楽能→能・狂言、採物神楽
だと思うんです…。


でも、出雲と石見、あるいはほかの採物神楽が猿楽能や大成後の能・狂言をまるっとならい覚えてきたとしたらもっと囃子に類似性を見出だせるはず。

現実は、出雲と石見では全然囃子が違う。

世間的により能に近い「神能」である佐陀なんかも、全然能・狂言とは囃子が違います。楽の構成が違うとかもそうだし、笛が特に違う。
能の笛は感情や風の音とかを表す音響効果。鼻歌できるようなメロディはありません。
知らないだけかもですが自分はベーシックな演目をだいたい見ているので、あったとしてもそれは珍しいんじゃないかな。

てことは、演目の構成ややり方、見せ方とかをメインにならい覚えてきて、あとはもともとあった神楽と合成したんじゃないかと思ったのです。
囃子は…ならい覚えたとしても、地謡と囃子というより調子の取り方とか…口ずさみのようなものなんじゃないかなあ。

佐太のなんとかさん、どうせ筆まめならもっと詳しく書いてくれてたっていいのにねえ。
頼長みたいに赤面ネタを過剰にこと細かくなくていいんだけどさ…

わからないから妄想が広がって楽しい。
わからないからこそ、価値判断基準を決めてしまったときの危うさがある。

難しいなあ


あーあ。いやんなっちゃうなー


もやもやしすぎて、今日は雲南のお米と出西生姜を炊いたご飯に岩のりと浜田の塩かけて、石見焼の湯呑みで焼酎のみながらもりもり食べてしまった。
うむ。島根はうんまい。