舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

ピッカリくん

かみなりこわい。

島根に来ておどろいたのは、冬に雷がどんがらどんがら落ちてそれがみぞれとか雪とかつれてくることです。

雷って夏に落ちるもんだと思っていたのでした。
実家の方は、冬晴れが多くて雲がない。静電気はバチバチ。
あ、逆にこっちで静電気にはあんまり悩まされないなあ。


このまえのピッカリくんは、横に走ってるの見たけど、今晩はフラッシュみたいにめっちゃまぶしくて、縦に走ってました。はーこわこわ。
しかも結構近くなんだよなあ、


雷といえば、菅公。天神。

師匠に、随身がサクイカヅチ、つまり雷だよ。って教わって、そういえば、そう名乗るとこがあったようななかったような。

随身というのは、介添えともちがって、身代わりなんだって教わって、ほほーと思ってましたが、たしかにながはまさんなどは、随身が菅公にかわって時平と対峙してますね。

そっか。随身門もそうだけど、大臣とか位の高い人や神の護衛なんですもんね。
その命を脅かすものに武器をもって立ち向かうというか。

菅公にあわせてあえて平安時代の役職でつくったのかなあ。


本当は、時平だって随身がつくような立場の左大臣だし…だけど欲に身も心も焼き尽くされて、鬼とも人はいうやらん、な存在。

八調子では、帝や世の中に害をなすからやったるで!って方向に整理されたけど、「随身」ってことは、やっぱりなにより菅公の命を脅かすからやったるで!のほうが意味合い的には強そうですよね。


歴史上では、時平のやりかたは、インテリねちねち責めで、自爆させたようなものだし、身代わりになりようもない、
菅公のまわりは代われるものなら代わりたい、というような気持ちだったんだとおもう。

でも、実力行使系なら、その身代わりというのが成り立ちますね。身代わりというか盾というか。


師匠の言葉でなるほどなあと思ったのは「道真は、随身、カミナリに託した」って。


あれでしょ、ええい、構わん!切れ!ってきたら、スケさんカクさんやっておしまいなさい!でしょ。
自分的にイメージこれ。


また寝ちゃった
寝落ち最近多すぎだわ


興味深いのは、菅公、道真が「それだけの存在」であるということ。

右大臣を失脚させても位はもとの左大臣、なひとに、右大臣は随身をもって対峙するわけなので、普通に道真のほうが位が高くなってる気がするのね。
なんていうか……この神楽では、時平を下げしめてまで道真を祭っている感じというか。

昔の神楽の記録をみると、半夜舞のトリになっていたり、鍾馗的なニュアンスがあったりするんじゃないかなという印象。


まあ。雷は、農耕に関わりますから…と言っていいんだけど…うーんそれだけで済ませていいのかがわからない。


何て寝ぼけたあたまで考えてもなんも出るわけないや。