舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

石見神楽をブランディングしちゃろうって話

めっちゃ長くなったので結論を先にいえば、いまの状態じゃ、うっかり首都圏へのプロモーションは成功しても、地元が疲弊する姿しか浮かびませんと思いました、という話。



ぷちオコぷんぷん丸というか、もやっともやっと。
でも師匠とだいぶ侃々諤々と議論してきたから、多少気は済んでる。

今日のブランディングなんちゃらで、浜田は今年最後。


せっかくだから、熱田のお宮にもご挨拶してきたのでした。今年はあんまりお宮のご挨拶できなかったなあ。残念。

はじめて自力でたどり着いて…といっても車を海端に停めてさまよい歩いたけど、明るいとこで見たら、なんか私が想像してたお宮と違ってあれれ???って感じでした。
じゃあ師匠がつれていってくれたあそこはどこのお宮なのかなあ。

狭くて、石州瓦の土塀?のある通りで、下に公園みたいな遊具のある広場があるお宮。反対側とか?
ちゃんとメモなり写真なり撮っておけばよかったな。

熱田のお宮も長浜のお宮も神宮寺なのかな?お寺がたぶん、もともとは土地のなかだと思われる位置にありますね。ふむふむ。
そういえば、たかいがおかとかあのあたりはどうなんだろう。
原井組の主要メンバーを来年はきちんとフィールドワークしなきゃ。



で、ブランディングなんちゃら。

今日は、ちょっと言っちゃろうかな。
自分の気持ちとか頭とかの整理と記録ついで。
あとは、誰かのところに届きますように。


内容が興味深かったのは、確かであります。
リサーチされたデータは仕事でも使えそうだなーとか、この流れにうまいこと乗れんかなーとは思いましたし、たぶん、アイデアマンあたりはワクワク面白い話。


でも、まずいちに、
なんか最近なんとなく変なニオイがするなと思ったら、このプロジェクトが蠢いているからだなと。

正直、そもそもこっちの大多数が認知していないうちから走り出すのも、どうなのかなって思います。
私の被害妄想ではなく、実感として、認知されてないと思うんですがどうなんでしょう。

受け皿はこっちなんだから。
本当に人を呼ぶなら、お皿の準備が先じゃないのかなって。

この地域というか、もはや日本全国、自力じゃこれ以上の地域経済の発展は無理だから、なんとかよそから来てもらって落としてもらうこと頼みなところがあります。
イヤイヤ言うても、それは事実。
でも、だいたいの地域はお皿、キャパがない。
私の経験論では、なんとも変わった民俗が息づいてるところはだいたいキャパがない。地理的な都合上、というのが多いかな。
人がたくさん来ないから残ってたし、来る人より出る人が多いから消えかけてる。

来てほしい、でも実際来られたら困っちゃう問題をどうにかしないと、どうにもなりません。
来訪者も受け入れ側も思ったのと違うって、もやっとして終わると思います。

それに、あれはかなりな予算使って動くと思います。でもそれって、ほとんど県外に出るお金ですのね。それ以上を回収できる算段でほんとにいるのでしょうか。
ともあれ、一企業が勝手にやっちゃろうプロジェクトではなく、いろんな人とお金を巻き込んで動かすんですから、あんなちみっとしたところでじゃなくて、きちんとひろく認知させないといけないんじゃないかな。

あと、人的な皿と物理的に皿が必要です。
引き受けられるハコがないのに、呼びましょう呼びましょうばかり言うてどーするつもりなのか。



そのにに、
あの場で「報告会」とするには、正直、現地調査不足。

いくらトーキョーのエリートたちがわざわざ出向いて差し上げましょう、一言申し上げて差し上げましょう企画だからって、東京公演もよくわかってないし、奉納も見てない。

大元は、伝承館というハコがありますし、アクアスもアクアス自体が観光スポットとしてすでに確立されてますから、そこのセレクトはいい。
でも、有福温泉は、そのセレクトの理由が述べられてません。わかりません。

論を述べるには根拠が必要。調査先には、おおむね納得されうる理由が必要。

定期公演にいかれたなら、温泉津でも三宮さんでも旭温泉もイーガもあります。
石見空港で来たので益田で見ました、のほうがよっぽど納得いくし、石見空港乗ってくれてありがとうってなりますけど。

なんで?ってめっちゃ聞きたい。

「誰に話を聞くかが大切」なのは激しく同意します。
でもご自分がそのセオリーを無視というか、妥協しておられる気がしてしまうのです。


たったあれっぽっちの調査で、あんなでかい雑誌で紹介されて、あっちとこっちで報告会みたいにされても、なんだか戸惑ってしまう。

でかいんだから。
発言力があるんだから。
だからこそ、もっと、しつこく来て。感じて。学んで。聞いて。知ってよ。

おねがい。

最近、すごくこれを感じるし、だからでかい人たちへの拒絶感があります。


だんだん書くの面倒になってきた。
こんなとこでぎゃあぎゃあ騒ぐのは無意味なんですけれど、どうか、誰かの心に届きますように、の気持ちなのです。


そのさんに、
えーっと。だからなんであそこでやった、ってことなのです。
総会にくっつけないで、きちんとあれ単体で周知して、できれば無理矢理引っ張ってきてでも神楽関係者は当事者になるので出ないとだし、そうでない人もいろんな人が来るようにしないとでは?と。

めっちゃ、参加者いなさすぎやんって。

それでも一応、あの場をオープンに周知して聴衆を募っていますからね。
拒絶感とか、無関心とか、あるテーマでもあるとは思います。
うん。

でも、究極的なのは、あそこに首長がひとりもおられんし、観光関係者もほとんどいなさげ、ってのはどーなの?って。
一部の律儀な神楽関係者にばっかり押し付けて、それで周知されて協力を得られるはずもなく。

協力させたい人たちはこれから、どうされるつもりなのかな?



ここまでつらつら思ったこと書いて思ったけど、私個人として何が問題に感じられるかといえば、
神楽関係者が少ない、それ以外も少ない場所で、話すことじゃないよね、ってことでしょうか。

あと、都会から人に来てほしい、が先走ってる感。

ほんとに来ちゃったら絶対アワアワする。

神楽を舞う人たち、その場を支える人たちが、一番負担が大きくて、絶対に疲弊してしまう。

きっとその舞は、神様、喜ばれん。

自分の大切な氏子や舞子が疲れてる神楽は、神様楽しめない。



すごくいい提案をされたとしても、実行するのはその人たちじゃない。私の愛する神楽を担う人たち。

だからといって、データに表れる課題も、本当にそれは事実なんです。なにもしなければ地域はジリ貧。


言っておられることが間違ってるとか、嘘だとか、そういうんじゃなくて、ああ、なんて言ったらいいんだろう。



ああ、困ったなあ。