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舞ひあそぶ

神楽のこととか、日常のこととか。

本について考えてみた

※注:今日は神楽の話はしません。

ちょーねむい。お疲れぽんなので、備忘録として。

まるでテンプレートのように、昨今の出版事情の難しさについて言われることにたいして、私なりに考えたことなぞ。



著者が著者になるハードルが下がったと同時に、書店で本が売れない、ということは、つまりマッチングの効率が悪いってことなのよね。たぶん。


なんというか、いまって、効率よくてナンボ、目的のものに到達するまでの行程とか、寄り道とか、段階が少なくてナンボ、な気がするのです。

辞書が、電子辞書へ、電子辞書がインターネット検索へと移ったのなんか、象徴的なんじゃないでしょうか。
一発で解を出すには、ネット検索が強い。

でも、塾のとき、子どもに、どうして勉強するときは辞書じゃないとダメっていわれるの?って聞かれたら、辞書は、その文字の周辺にも知識があるからだよと教えていました。思いがけない寄り道で、思いがけない教養というか、知識の幅が広がるからと。辞書や図鑑の面白さはそこにある。
だからほんとは辞書よねー。と、思いつつ。
いまは、なかなか辞書まではいかないけど、大事なときは電子辞書です。ネットではなく。


書店って、いうなれば辞書。
ひとつの言葉、ひとつの書籍にアプローチするまでに、いろんな文字の棚の間をあるいて、キョロキョロして、時々違うものに惹かれて立ち止まったりしながら、ようやくたどり着く。
その時間が、知識になるし、ゆるやかな時間の過ごし方だと思います。

だけれども、いま、書店という辞書のなかに、新旧ジャンル様々な本がたくさんありすぎて、情報がごちゃごちゃ闇鍋のよう。ありすぎて、求めるひとつにたどり着けない。
あるいは、その時間が惜しいというスピード感。せっかちさもある。
物理的に近くの書店で手に入らない、ということもしばしば。

だったら、ネット書店で一発検索、いまいろいろあるけど宅配便で自分の手元まで届けてもらったほうが、圧倒的に効率がよい。

と、いう意味での、書店で本が売れません。日本人の本離れ、となるのでしょう。
まあだからといって、昔のひとがそんなみんながみんな本の虫で本を読んでいたとは思わないんだけどな…需要側が供給より大きかっただろうし。まあそれは余談として。



反面、自分、あるいは身内、知り合いの記録のために、本を作りたい、という本作りの需要は確実に高まっています。
安くはないけど、それでもお金を払って本になるならしたいという。

「遺したい」というニーズが一定数あるということは、市場として成り立つというわけで、でも一般書籍市場としては、書籍の供給過多になって、儲かりませんなという。

やっぱりさー、その著者あるいはその題材を知っているから買う、っていうのが購買動機としてはカタいよねえ。知らないとハードル高いよねえ。
書店では立ち読みして多少吟味できるけど…ネット書店の本の紹介とか、感想とかって当たるときと外れるときの差が激しいというか、ちょっと賭け。

著者は、売って儲けるのがゴールなら、それは自身のスキルと知名度を大いに上げなきゃいけない。
遺し、渡るべき人の手元に渡るのがゴールなら、そういうシステムだと、よりそのチャンスが増えるような気がする。

特に地方出版的には後者の著者でないと現実難しい。
地方だから印刷会社、出版社そのものの知名度が低いのに、そこで誰?みたいな著者が本を出して、利益を出そうと思うのは、どんな宝くじですかというわけで。



話ずれたけど。

だからといって、「自費出版」として、著者が自分の周辺だけに配るに留めるには惜しいものも、たまにある。
丁寧あるいは貴重な研究論考だったり、あるごく一部のひとの琴線に触れうる内容であったり。


書籍のよさは、のこること。
紙は残る。水害や焼失はなんともいえんけど、デジタルデータより残る確率は高いと、私は信じている。
これが反証される時代が来たら、私は職をなくすわ。ふつーに。だから、そう信じていたい。


でもその書籍を、求める読者にきちんとマッチングさせるためには、ビッグデータ的な?もう総括して、一般書籍と自費出版を管理しているようなシステムが理想的だよなあと思ったのであります。

よくある就職サイトみたいなかんじで、チェックボックスで自分の興味のある項目を選択していたら、国内で出版されている本をリサーチかけて、一般と自費両方で、候補が出てきます的な。
周辺で似た感じなのが、サブで出てくると理想。
どうしてもやれないものは図書館だろうなあ…そっちも連動したらサイコー

ただそれだけでは書店は儲からんからなあ。
その本を取り扱っている書店情報、どうしても買いにいけない距離で取り寄せとかになるんだったら、その書店のおすすめ本情報とかも画面上かチラシ的なので見せるとかかなあ。
五回くらい同じ書店だったら、書店招待券的な。なんてそれはどう考えても無理だろ。


自費であれば著者へか、印刷会社へかに問い合わせ。
案外増刷とか、出版物での再出版とかも夢じゃないかもね。中身と資金によっては。
最初の印刷会社が面白くないと、面白くないので、刷るのはそこが優先だけど、出版社がそこでアプローチかけるチャンスもある。


とか。
なんかそういう仕組みになったら面白いだろうなー。
難しいんだろうなー。