舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

秋、むらまつりみたいな。そのに

楽しみにしすぎて4時前に目覚めてしまった。ここから頑張って二度寝したら寝過ぎるやつ。お子ちゃまか!
長い一日になります。

昨日会社で明日はどこ行くの?っていわれて、なんか可部のへん、だけど私が行くのは浜田。って答えたら、普通に54号線で行けよ!とかなんとか。だって場所わからないもん。楽しみー。


たくさん見ているわけではないので、たまたまかもしれないし、一概にはいえないのだけれど、邑南の神楽は「うちはうち」の気風があって好きです。良くも悪くもなんだろうけれど、嫌みがなくていい。
それは、県境だからかもしれないし、広島の方を見ているからかもしれない。うーん…自分を高めるため正統性を主張するために、他者を貶めるような物言いをしないというか。

まあ、いろいろ混じりすぎてどこをどうといえないのもあるのかしら。

師匠からの話は自分的にはすごくなるほど!ってなったけど、裏付けないからまだ秘めておく。


とりあえず、そほど。


ほいで26日は東の亀さん。日にち縛りだから。
かさなしじんじゃ。持田の学校の裏のへん。いつも暗いから迷子になる。

打ち合わせがあったので「三奸」の途中から。
本当は19:30スタートらしいのでめもめも。あたまにもう一演目あるんでしょうね。清めの舞みたいなのかなあ。

今回は子どもが多かったので、張り切っている感じでしたね。あと、だいぶんハキハキというか、口上を分かりやすくされてる感じがしました。アドリブめっちゃ、めっちゃ。

これもまた、村祭り。
東の亀さんは、そのつもりでいつも行く。

新羅の王かなあ。一番でかくて迫力しかないお顔の王が、宿禰のまだまだ立ち合うか?の問いに対して答えるのですが、準備体操で身体が温まったのでもう一戦!とか、今日は声援が少ないからもうやめる!とかいわれるので毎回楽しいです。
今回は身体が温まったので!と味方の子どもさんがたくさんいるので!で3,4戦ほど。
場外乱闘も定番になりつつあるような。

蕎麦屋の父ちゃんは、子ども達が舞殿上がって、王達にビビってるからか?隣に座って笛吹いてた。あの父ちゃんは一体何者なのかしら…ただの元蕎麦屋の店主って感じじゃない気が…

で、飴バラバラして、おしまい。

「悪切」ここで帰るのも多いけど意外に人が残る。

何かを唱えながら鈴を鳴らしてから切り始め。
唱えているのははじめて気がつきました。呪みたいな感じで、小さくて、到底聞こえない。
あと、五方に何かを撒くのですが、サイズ的に米かな。

あれは、能舞の立ち合いとは全然違う太刀さばきなので、うまい人がやられるのでしょうか。でもその太刀のふり方を立ち合いには組み込まれなかったのも何か理由というか、あるのかなーとか。

そういえば、立ち合いは神の最後のトドメまで刀系は出してこないかも。

ふーむ。また娘さんに聞いてみようかな。

あ!あとまをうすっていってた!

話は戻って。
神側を向いて、
これ○○にこれこの地に向かって悪あり 胴取りが反復、~~に向かって悪なし
ナントカカントカ水難病災 諸々の災いあり 胴取り、さような諸々の災いはさりとなし
かな?という問答というより言の葉による邪気払いみたいなことを太刀舞とあわせてしますが。
○○は
・東西南北中央
・氏子、崇敬者、家族
・願主、家族従業員
が入るので、三回同じやりとりをしているよう。
うまくまだ聞き取れません。

だから、これが願主が多いとこの部分が太くなるのでしょう。

そういえば、花祭も一晩舞い狂ったあとの日中は願主の舞を願主がいるだけ舞います。それで納めた天蓋をひとつ持って帰るだったかな。前の晩に神がくだられたやつね。
願主が多いと昼過ぎかな?までずーっと舞うから結構眠いやつ。

昔は、願主が多かったりしたのでしょうか。わかりません。


ほいで、「八重垣」
何回目かにしてはじめて気がつきましたが、スサノオは一言もしゃべらんや。
最初はスサノオに仕え奉る末社の神がカタリだし。大蛇さんがしゃべるし。

出掛けの歌は、国常立命がどうたらから、天地開闢・国生みからとんでスサノオの大蛇退治・八雲立つ~三十一文字定めたまいし和歌の ありがたき教えかな(?)って、ようは神話前半を語っているっぽい。

ただ一個気になったのが、国生みのところで「もういち人 蛭子スサノオとまうすなり」っていってた気がするんですよね…
なぜヒルコ=スサノオなのか…全然わからん。どっちも外れもんちゃ外れもんだけど…
本当にそういってるかもわからないので、要確認。

あと安定の酔っぱらいおじさんな大蛇さん。

スサノオが酔っ払ってうつ伏せ大の字な大蛇さんの背中をワシャワシャ榊でちょっかいだすとこがチャーミング。

あ、スサノオしゃべったわ。
大蛇にてはなきや、とかひとことふたこと。
大蛇さん酔っ払ってるわりに饒舌、というか泣き言というか恨み言。
無念のほど 一太刀 恨みばやと思うなり、って。
悪狐ちゃん系。いや、ナガスネヒコかな。

でも最初は末社の神が立ち合って、最後のトドメ一発をスサノオがやるので、末社の神は随身(神?)ってことでしょうか。


演目がいつも同じなのでちょっとずつ聞き取れるようになったりとか、あるんですが、同じだけど同じじゃないんだなあっていうこともつと感じます。

村祭りの良さはもちろんあるけど、先行きの不安もあったりとか。楽しいだけじゃ、守れない。
正統とか正解とかないからこそ、悩ましい。いとしい。でもいとしいからこそ、ちょっと切ない。


寄るとこあるしそろそろ出立の準備しましょうかね。
今さらちょっと眠い。