舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

夜空に溶けるとうとうたらりら

昨日は年甲斐もなく会社の先輩と3時過ぎまで飲んでしまいまして、今日はうだうだの日。
議題は、文化人類学と性、非モテな私(余計なお世話だが事実ではある)について真面目に検証。
……酔っぱらいだからこそできる生産性のなさや。
あとは10年後、会社や島根、神楽はどうなってるんだろう、という話。

でもバイトのときのことを思えば、愚痴じゃあなくて、そうやってくだらない話を延々とできるっていいなあと、しみじみと思うのです。
そういえば就職してから飲み会で愚痴はない気がするなあ。


それはそうとして、
昨日今日と夜に窓全開で車を走らせていますと、なんかどこからか、どうどうという音とたらりら笛の音が聞こえてくるのです。
笛の音は出雲の神楽のメロディに似てる気がするけど…大太鼓の音の響き的にもしかしたら鼕なのかもしれません。

はあああ秋だなあ。

そわそわするけど、疲れたから行かない。


うちのほうでも、そうやって夜空を飛び交うように囃子の音が聞こえるくらいなのですから、石見で夜、ぽーっとしていたら神楽囃子があちらこちらで跳ね回ってるのが聞こえるのかもしれないなと思って、それを想像するだけでなんだかドキドキする。
奉納旗が立つ風景も大好き。
花鉾が出ているといっそう心がわくわくする。
ああ、なんて素敵な土地なんだろう。


いつから、誰が、どうしてはじめたのか分かりませんが、いまは神楽で楽人がマイクをつけるのは当然のようになっていますね。
石見神楽文化圏かな?
須我の社のとこでのお祭りはマイク使ってたけど…東部の小さなお宮とかではどうなのかわかんない。
かめおさんはなかった気がする。

そのままの声を楽しみたいなあとほんのり思いつつ、でも、マイクがあるから夜明かし舞が多少楽なのかな?とかも思ったりなんだったり。

それに、音響設備があるから、夜に遠くからでも今日は神楽があるでって教えてくれるのかな、とふと思ったのでした。
呼び掛けるためのマイクというか。

実際のところはなんでなんでしょうか。
分かりませんが。



あのどうどうと大気を震わせて響く音、たらりらと夜闇を躍り回る音が、私には心地よいのですが、騒音とする人も当然おられるわけで。
それもまた多様性、個人の自由ではあるのですけれども…
その感性が、私には残念で、可哀想でならないのです。

ああ、もしそれが、神楽の夜は酔っぱらいが多くて声がうるさいとか恐いとかだったら、それはまた別の話になりますね。それはマナーの問題。


どうなんでしょうね。