舞ひあそぶ

神楽のこととか、備忘録の掃き溜め。

2016-01-01から1年間の記事一覧

あ、そういえばこの前、和歌をいろいろ眺めておりましたらば、神遊びの歌というものを見つけたのであります。 深山には 霰ふるらし 外山なる まさきの葛 色づきにけり もーなんか、詠んでそのまんまの素朴な歌ですなあ。まさきの葛が、テイカカズラのことで…

いろいろ家のなかの本をゴソゴソしていましたら、石見の神楽についての言及がありましてですね。神楽は「神が楽しむ」のか「神と共に楽しむなのか」…"石見神楽の源流"の邑智郡の大元神楽を見たら「神が楽しむ」ように思える、というような話。 さあ、これま…

おにとなる

時平さんの続きと思ったけど、別に好きなわけでもないのであんまり思い浮かばなかった。たまーに書きたいことポーンと降りてくるけどいまは無理みたい時平さんは、数え年39歳でおなくなりになっているようですから、いくら平安時代でも、やっぱり若いほうな…

ときひら

ときひらはときひら。時平が大臣にてはなきや、のときひら。 出西生姜の時期には、必ず鶏肉の水炊きみたいなのを作ります。ただ水と酒のなかに生姜とお肉を入れるだけなんですけど。むふふふうんまーい 料理酒は余らすので地酒。残りは即私の腹のなか。むふ…

あはれなるもの

眠れなかったおかげで、ずっと読めなかった夢枕さんの陰陽師シリーズをまとめて読めたのでした。中学くらいでハマって…世の中よりはペースが遅いけど、シリーズで買って読み続けているのはこれだけ。もともとホームズとワトスンがアホみたいに好きだったので…

かみさまほとけさまの話の続きと備忘録

ほいで、守る神と救う仏の話で、 奈良の大仏さんって阿弥陀さんでしたっけ? るしゃなぶつってどなたさまでしたっけね。 昔勉強したのに…忘れてしもうた。 たとえば、戦神の八幡さんと、それを救う阿弥陀さんがタッグ組んだぜわっしょーいってなったとしたら…

わたしはあなたと共にいる

と、いう言葉がポーンと頭のなかで跳ねるときに限って、いるなら出てこいコンニャロくらいの心持ちだったりする。神様とかそこらについていま思ったこと。 あるいは守る神と救う仏についてちょっぴりの推察。別に隠す理由もないのですが… 生まれる前から隣に…

ながはまさん

結局、思ったより合説が疲れてしまったのと、誘惑に負けて、30秒ほど思案した結果、江津はスルーして三宮さんへ行ってしまったのでした。てへっ だってお祭りのやってる集会所が調べてもどこだかわかんなかったし。 日が落ちる時間に桜江をうろついたらどこ…

牛頭スサしょうき。うしお。

お師匠から超久しぶりにお題もらって、ウホウホしながら昔集めた資料眺めていたら面白いのがあったので書いておこうかな。 テーマとは違うんですけどまあメモ程度に。 牛頭天王とスサノオは、習合していますね。 祇園系は大体こっちの思想なのではないでしょ…

息をするようにあいする

人じゃないよ。 文字どおり島根を横断してみて、やっぱり島根が好きなんだと思ったのです。碧い海、青い空。雲。濃い緑。山べりにそって浮かぶ赤瓦。 あおあおあおみどりみどりみどりしろ、あか。 なんてことはない風景なんですけれど、なんか美しい。一番は…

めんのへんなはなし

多分、ちょっと変に思われそうな話。朝から太鼓谷稲成リベンジして結構疲れたので今のうち書いておこうと思って。津和野の道の駅でにちはらさんの「岩戸」と「鬼がへし」 道がへしって書いてあったけど代表さんは鬼がへしっていっておられた。えーっともろも…

あすな

そうそう、阿須那あたりの舞は、あのあたりの人にそれは推測でファクトじゃないと言われていたのですが、明確な呼称はないにしろ、そういうものがあるのは、やっぱりファクトとして言える。 著者がしっかりしてる本で書いてあって良かった良かった。 読んで…

ながさわさん

そういえば、昨日見たながさわさん、スサノオがうさ耳みたいでビックリしたのです。 あるいは鍾馗の冠の大サービスバージョンみたいな。 なんであのミョンミョンしてるやつがふたつもくっついてるだ?しかも前向き?? 冠の後ろに垂れてるやつですよね?謎……

それでもおっかけない

今日グリーンモールにいたら浜田のお兄さんたちにビックリされたけど、昨日は予定せず川本のお姉さんの家でお泊まりだったのでした。 一人寂しいってクサクサしてたけど、最後の二日は人に会えてよかった~一言も誰とも会話をせずに終わるかとおもった。うー…

かつ鼓の音はてんてんどうどう

ありがたき。雅楽の鼓から来ているそうですが、ほっそい菜箸みたいなバチで、横にした鼓の左右の面を叩くんですね! ちょうど何となく録画していた番組でやってました。そういえば切目王子がむっちゃ激しく打つときも細いバチだったような。鼓は、東北のシシ…

どろどろどうどう

どうしたら胴の音の表現、しっくり来るかな。どんちっち、はすごいと思う。ちっちがいいよね。なんか確かにそんな音よね。。 いまだに私にはどんどんちっちに聞こえるけど。 あれー? 能にして能にあらず、といわれる「翁」。あの面、私的には恵比須の面系。…

かぐらのすきなとこ

頭を整理するためのメモ。いち、神楽で何が自分は面白いんだろう? 目と耳と頭だけになって溶けたとき、っていったらなんか気持ち悪いって言われちゃった。しょんぼりとりあえず思いつくこと書いてみましょうか。どろどろと鳴り響く胴の音と、軽快な太鼓と手…

面はかけるのかつけるのか

ところで、能面は「かける」といいますが、神楽面は「かける」のでしょうか「つける」のでしょうか。 面そのものに神が宿るのか、神の威徳をあらわす道具のひとつなのか。 どっちなのでしょう。どっちもなのでしょうか? でも、面の扱い方を見ていると道具な…

舞のこと

儀式舞と能舞について儀式舞は、観てるものは意識せずに神への気持ちを主とする舞。 それはそうしようという努力ではなくて、そうしかならない。ありのまま、素直に舞うしかできない。能舞は神も氏子も共に興じる舞。 ちょっぴり、氏子への魅せ方を考えるの…

獅子の声は空高く

獅子について。このブログの素晴らしいところは、キーワードによって辞書みたいなのが引けるところですね。 「大神楽」は獅子頭をもった神職?が集落をまわってまあようは悪魔祓いなどの祈祷をする系統なのだそう。もとは外宮の神官が始めたみたいなことも見…

出雲流神楽、という枠について

いくらか検討してみたい次第なのであります。 あれを唱えたのは本田安次でしたかいね。 あの人の書いた神楽関係の本は一通り読んだような気がしますが遠い昔のことは忘れました。 時代は変わる。教科書だって変わっていく。 事実は事実として存在しています…

分類

ちょっと気になったのは… 講習で教わった神楽の分類が「巫女神楽」「伊勢流神楽」「獅子神楽」「出雲流神楽」だったことでした。 ま、分かるからいいんですが。極端な話、「六調子神楽」「八調子神楽」「大元神楽」がならんで論じられているみたいな状態と言…

舞、という字

袖の広い衣を着たひとが、腕を広げて舞いおどる姿を表しているんだって。甲骨文字由来。この前、深野さんのチラシを見つけたので、デスクに貼っつけて眺めていたら、「舞」の字がなんともいえず美しくて、電子辞書で調べたらそんなようなことが書いてありま…

キツネ考

ずるっと引っ張ったままなのでこれを済ませてしまいましょう。 アッコちゃんについて。師匠から「黒塚」≠「悪狐伝」で、「悪狐伝」は「新舞」だよ、と教わりましたのです。 どうにも頭のなかで繋がってませんでしたが、言われてみれば「黒塚」は日脚が持って…

ぼーっと、地図を眺めてたら、気がついたのです。阿須那の賀茂神社、近くに出羽川が流れてますね。あれ沿いに上がっていくと、口羽辺りから江の川に出る。あー作木の鮎うどん食べたいんだよなあ。この前食べ損ねたんだよなあ。鮎丼も魅力的。じゅるるる あと…

川の方

アッコちゃんのことも書かないといけないのですけれども。 アッコちゃんよりこっちは忘れそうなので。 相変わらず苦しんでる江の川流域。改めてうだうだ調べていたら、どうも邑智郡の関わりかたは①桜江-矢上(-加計のほう)と②阿須那-広島県北部の流れでい…

テンプレ

八調子と、多分だいたいの六調子は、神が出てきて舞って名乗りまた舞う→一回幕内へ→鬼がプシャーッと出てきて舞う→神が出てきて一緒に舞う or 鬼が一回引っ込んでまた神が出て鬼がプシャーッ→ひとしきりぐるぐる舞って問答…がだいたいテンプレートとして当て…

海を越えてやってくるもの

「やってくるもの」って、みんな大陸のほうから海を越えてやってくるんですね。なんか展開が当たり前っちゃ当たり前のことなんですけど…山を越えては来ない。神も鬼も、なんか結局鬼なのかなんなのかわかんない皆様も。 良いものも悪いものも海を越えてやっ…

むこうのほう

あそこらへんの神楽とか地域のこととか師匠に教わったこととかを、カチョーに一方的に話していて、いくつかの思考のヒントをもらったのでメモ。 大田・江津だけなのかな?銀山にかかわる地域だからもしかしたら美郷あたりもなのかな?あそこらへんは、天領だ…

アイデアはあるんだけどね

妄想ともいうんですが。 かなり前に美保関でせっかくだから石見の「恵比須」舞ってもらーか、みたいな話になったけど炎天下の砂浜だったのでやんわりお断りされたことがある、らしい。まあ…うん、そうよね。聞く限りでは稲佐の浜でやるやつとまたワケがいろ…